乳児期 |
乳児が描画活動をすることはありませんが、人としての基礎的な力
(土台)が作られる時期です。
- 前半は、人間の基本的な感覚である「快、不快」を感じ分ける力が育つ時期です。「オムツが濡れて気持ちがわるいよ」、「おなかがすいたよ」等の要求で乳児が泣いて訴えることを、大人が受け止め要求を満たしてあげることで子どもは「気持ちのいい状態」を知っていきます。(感じ分ける力が育つ)
- 後半は、運動能力の発達に沿って寝返り-ハイハイ-つかまり立ち-伝い歩き-ひとり立ち-歩行の獲得とからだの自由を獲得していきます。この時期の運動が、しっかりした足腰を作っていきます。そして手の働きが活発になり、探索活動をはじめるようになります。手、指先の動きが活発になり、ことばの獲得へとつながります。
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1才過ぎ~
2才 |
足腰がしっかりし、
歩行ができるようになるとなぐりがきが始まります。
- 手、指先は「つきでた大脳」といわれますが、手の働きが表舞台に登場してくるようになります。道具が使えるようになり、様々な変化する素材(水、土、砂など)に働きかけて遊べるようになり、楽しく遊べる仲間ができてきます。
- 描画は、肩、肘の動きが出てくることから、トントン(点々)→弧状の往復運動→ぐるぐる丸(絵の笑顔)への表現となってきます。
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2才過ぎ~
4才過ぎ |
- 「ジブンデ」、「ジブンガ」の自己主張を受け止めてもらいながら、「ジブンデできるもん」という自信につなげていく時期です。「大きい小さい」「自分と友だち」などの二つの世界が はっきりしてきます。運動機能の発達が大きく、話し言葉が確立される時期です。表現活動で大切な活動は、「思いを語ること」です。
- ぐるぐる丸を描いた子どもは、そこに自分のイメージをのせていく「見たて」がはじまります。3才になると、自分の描きたいものをイメージした表現(~のつもり)ができるようになります。手首のコントロールができるようになるので、閉じた丸(ファンファーレ)が表現できる→大きな丸小さな丸(ダブルファンファーレ)二つの世界がはっきりしてくる→頭足人(宇宙遊泳のような形)→カタログ期(自分の描きたいものを画面に羅列するように描く)へとつながります。
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4才から
5才児期 |
- 自分で自分の生活をつくっていくことができるようになり、仲間のなかで自分をコントロールしようとするようになるのが5歳児期です。大中小の3つの世界が認識されるようになり、時間や空間の認識が育ってきます。手指の機能も巧みになり、描画活動は、単に絵を描く活動だけではなく、感情とことばを合わせ含んだ活動になります。大人が、子どものことばに共感を持って受け止めることで、子どもの感情をよりそだてることになります。幼児にとって絵は、生きた具体的なことばです。豊かな話し言葉は、生き生きとした生活の中からうまれ、話し言葉の充実が、ことばで考え、行動をコントロールする力になっていきます。
- レントゲン技法(目に見えるはずのない物も描く→基底線表現(上下左右の空間認識が育ってくる)→展開表現となってきます。
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5才~8才過ぎまで
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- 知的リアリズム期。伝えたい真実をお話しするように描く時期です。外界をことばで置き換えるようにとらえて(解釈し)、構成して描きます。
- 話し言葉に即して、絵で関連や状況を叙述する時期です。空間的にも、伝えたい思いをまとめ上げつつ表現することができるようになります。
- 経験をくぐって、過去、現在、未来の時間軸が形成されます。
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